外構工事とビジネス

 いつもお世話になっております。
 LUCE代表の綱田です。


 最近外構工事やエクステリア金物工事も、ネットショップなるものが出てきて全国展開なんかを繰り広げ、この業界にも過当競争が激化している模様です。


 『工事』とは?なんぞや??


 『ビジネス』とは?なんぞや??


 冒頭で全国展開と書きましたが、少し前には考えられなかった事です。最近ではネット検索をするとこのような展開をしている会社が数社ヒットしてきます。
 正直これらの会社は素晴らしいですね。私は考えもつきませんでしたから。だいたいインターネットで数百万もする外構工事を、購入するってこと自体私的には有り得ない事でしたから。

 
 ほんでもってこれができるのがITなんですね〜〜。


 ほんまに素晴らしいです。ビジネスとしては。


 ただ、これらの会社の社長さん、多分工事とか職人の事ってわからないんでしょうね。人だと思ってるのかとさえ思います。自分は鬼のようにお金もらってゴージャスな暮らししてるんでしょう。


 どんなに多くのカーポートを売っても、どんなに多くの外構工事を売っても、会社側から見れば多いだけで、お客様はたった一人です。そして工事はオンリーワンなのです。安かれ良かれなんて現場は一つも存在しないんです。


 工事は高ければよいって物ではありませんが、品質が高くなればなるほど値段は高くなります。これ当たり前。一つ一つの工事代や商品代が安くても、莫大な数があれば利益が出ます。薄利多売ってやつですね。


 でも良く考えて下さいね。一つ一つの工事代が安いって事を。商品はいいんです。メーカーも数の原理ですから、多く出荷するところには安く卸すんです、同じ商品でも。でも工事は違います。一つ一つ安いってことは、安く発注できる職人が工事している、または安く工事価格を叩いている、または手抜きである、どれかです。


 どう考えたって、一般的な家族をお持ちのお父さんの日当が1万円そこそこなんてありえますか?1年365日働いても365万円ですよ。一般的な職人さんの1年間に働く日数は、だいたい280日くらいでしょうか、仮に日当15000円でも年収420万です。その中から車代や道具代、燃料代や消耗品代等、生活以外にかかるお金を差し引いたら、多分大学出の新入社員程度の年収しか残らんのですよ。よほど手のいい職人さんでも、最近では22000〜23000円くらいじゃないでしょうか。バリバリに仕事が出来る35〜45歳くらいのベテランの職人さんでもそんなもんです。


 安く買い叩くのはいいですが、この日本で『工事』を安く買う為には、①安く発注できる職人さんを探す ②提示された価格を叩いて叩いて職人さんの生活と会社の存続を脅かす ③何も知らない適当な職人と呼べるかどうかもわからないペーペーに作業してもらう・・・、とこれらの事を行う事になります。


 私はこの日本に『職人』と呼ばれる人たちが居なくなる日が来る事を憂いています。


 なんでもありの外構エクステリア業界ですが、最後の最後まで抵抗して見せますよ。


 『本物』ってことで。


 私はネクタイもせず現場で服を汚しながら、『工事』を見守っていきます。




 ご清聴ありがとうございました。





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